日米軍事一体化に反対し、日米共同訓練の中止を申入れ

 1月29日~2月8日、航空自衛隊百里基地で在日米軍再編に伴う日米共同訓練が実施された。米軍再編に伴う百里基地での共同訓練は、これで12回目となった。今回の訓練では米軍三沢基地の第35戦闘航空団からF16戦闘機12機と人員160人、百里の空自第7航空団からF2戦闘機8機が参加し、タイプⅡの大規模訓練を行った。

 1月26日、平和団体や政党(社民党、新社会党、共産党)など8団体でつくる百里基地反対連絡協議会は訓練中止を求めて、「日米共同訓練反対!百里基地前抗議集会」を開催し、40名が参加した。

 冒頭、北関東防衛局側に訓練中止を求める申入書を手渡した。この中では「憲法や専守防衛の理念を無視し、日米軍事一体化を推し進める日米共同訓練の実施に反対」と、「再編実施のための日米ロードマップの訓練移転は米軍が傍若無人に自衛隊基地を使用し、基地被害を拡大している」と指摘し、「日米軍事一体化を進め、他国との戦争準備を進めることを絶対に許すことはできない」と述べ、激しい騒音をまき散らし、地域住民の生活を破壊する共同訓練の中止を申し入れた。

 各団体の訴えで茨城平和擁護県民会議の鈴木博久代表は、「日米共同訓練の中止を求め、戦争する国づくりを止めよう」と訴え、社民党県連合は井坂章代表が、「私は百里基地のある地元出身。戦闘機の訓練はひどい爆音で、地域住民の生活を壊している。共同訓練は中止して、能登半島の大地震への支援にお金を使うべきだ」と声をあげ、新社会党、共産党も訓練中止の訴えを行った。

 最後に、参加者は「日米共同訓練反対」「日本を戦争する国にするな」など、シュプレヒコールで共同訓練中止の声をあげた。

 

共有する