コロナ禍に国会で、高齢者いじめの法案が
5月11日、75歳以上の高齢者医療費患者負担を、現行の1割から2割に引き上げる悪法=高齢者医療確保法改正案が衆議院本会議で強行可決された。
社民党茨城県連合は、15日に水戸駅で、横断幕「75歳以上 医療費2倍負担に反対します、改憲手続き法の採決反対!」を拡げ、高齢者いじめの悪法成立に反対を訴えました。
負担増の理由は、「現役世代の多額な保険料が75歳以上の高齢者医療への支援金となっている。負担の軽減が必要だ」などです。
しかし、75歳以上2割負担化を実行しても、現役世代の保険料軽減は、一人平均わずか年400円、月にして33円の軽減にしかなりません。
その一方で公費負担は980億円の軽減にもなり、そのうち国は630億円以上もの軽減になり、明らかに政府の狙いは国の負担減です。
政権が続けてきた「高齢者お荷物論」で世代間の分断をはかり、全世代の社会保障を大きく後退させる悪法を成立させてはなりません。
チラシを受け取った70歳代の女性は、「2割負担は病院にかかっているので困る。生活していくのが大変。年金は下がっていき、年収は200万円を少し超えるぐらい。衣類は買ってないし、1人なので食事はどうにでもなるけど医療費はそうはいかない。ひどい法案です。頑張って下さい」と話しました。
高齢者の生活といのちを奪う負担増をストップさせなければなりません。健康保険法等の改悪法案を廃案に追い込みましょう。
社民党は、コロナ感染症の最中に、高齢者にいのちと暮らしを脅かす改悪案に、強く抗議し、徹底審議と廃案を求めていきます。
75歳以上医療費2割負担はストップを!
2021.05.29