在日米軍再編に伴う日米共同訓練を航空自衛隊百里基地で12月13日~17日に実施することに抗議し、12月13日に「日米共同訓練反対!百里基地前抗議集会」が百里基地正門前で開かれ、60名が参加した。集会主催は、平和団体と政党の8団体で構成する百里基地反対連絡協議会(百里連協)。
日米共同訓練中止を求める申し入れは、防衛相と百里基地司令宛てで、百里連協8団体と、5団体連盟申入れ(茨城平和擁護県民会議、県平和フォーラム、平和運動センター関東ブロック連絡会、フォーラム平和・人権・環境、全国基地問題ネットワーク)の2つの申入れ文を読み上げて手渡しを要請しましたが、基地側は事前に基地敷地境界にロープを張り、正門前から離れた敷地境界での文書受け取りを行いました。このような基地側の対応は、今回はじめてのものでした。
2つの申入れでは、「国内での米軍との共同軍事演習が増加する中で、米軍機の墜落、不時着、部品落下事故などが頻繁に発生している。先月30日には、三沢基地所属の米空軍F16戦闘機が、青森空港に緊急着陸する前に燃料タンク2個を投棄し、1個を住宅街に落したが、もし人家に落下した場合は人命に関わる大惨事にもつながった。百里基地でも過去にF4戦闘機の炎上事故や部品落下事故や墜落事故も発生しており、重大事故が発生してからでは遅い」「百里基地は、茨城空港との民間共用であり、日米共同訓練は中止すること」「基地周辺住民の負担増をもたらしてきた『日米ロードマップ』の見直しを図り、百里基地を含む国内の訓練移転計画を中止すること」などを申し入れた。
各団体からの訴えで、茨城平和擁護県民会議の鈴木博久代表は「日米共同訓練は憲法違反の許されない行為であり中止すべき。日米ロードマップ、日米地位協定の見直しが必要だ」と述べ、社民党からは井坂章代表が基地側の対応に強い抗議の声を上げ、共産党、新社会党からも訴えを行いました。
共同訓練反対の訴える 社民党茨城県連 井坂代表 (ロープの先が基地正門)
最後に、参加者は基地に向けて「憲法守れ」「共同訓練絶対反対」などのコールを上げて共同訓練に抗議し、終了しました。